“Sushi”は、世界語になった。
次は、“Dashi”の番だ。

Sushi(寿司)という単語は、1890年代にアリス・ベーコンの書『日本の内側』によって最初に用いられ、現在、テキストで出現する確率は、0.4/1,000,000。250万語に1回だそうです。

一方、Dashi(出汁)が英語の書物で最初に用いられたのは1960年代。現在、テキストで出現する確率は、0.04/1,000,000。Sushiの1/10ですが、約70年のハンデを考えると健闘しているとも言えます。

Dashiは、Sushiを超える世界共通語になると私たちは信じます。なぜならDashiは、フレンチのブイヨンや中国料理の湯のように基本調味料であり、あらゆる味づくりのベースとなる可能性を秘めているからです。

私たちは、Dashiが世界語となるよう、製品開発やマーケティングを進めます。

イズミ食品株式会社から、
Dashi Corporation株式会社へ。
私たちは、“Dashi”を世界語にします。

次の50年をどう乗り越えていくか。私たちは2024年に創立50年を迎えるにあたり、トップダウンでなくボトムアップで取り組むべきだと考えました。

社員一人ひとりが会社を自分事にできれば、会社はおのずと強くなる。みんな何をしたいのか? 自分はどうすべきなのか? ゴールが定まれば迷わず、一直線に突き進める。その時、会社は最大限のパワーを発揮できます。

そこで、社員全員参加型のプロジェクト「NEXT50」を発足。会社の未来像を1年間かけて見つめ、描き、考え倒しました。その結果、私たちはこれまでの50年の歴史に感謝するとともに、次の50年は「日本の出汁文化を世界に広める会社」になろうと決めました。

創業以来お世話になってきた鹿児島県枕崎市産の鰹節を後世に残すことはもとより、もっと大きな視点で、出汁を広める活動を開始します。鰹節は日本の出汁の中核をなす存在ですから、自然と鰹節を広めることにもつながります。

そして出汁文化を広めるには、言葉を広める必要があります。「Sushi(寿司)」や「Sake(酒)」など、日本語がそのまま英単語になった食品の例は多くあります。私たちは出汁文化を広め、「Dashi」を世界語にする挑戦に臨みます。

イズミ食品株式会社という名前には愛着がありますが、次の50年へのチャレンジの証として社名を変更します。

新社名は、「Dashi Corporation株式会社」。日本の出汁文化を世界に広げるため、あえてDashiとローマ字表記にしています。

社員の総意で第2章、Dashi Corporationの歴史が動き始めます。

私たちには半世紀にわたって出汁と向き合ってきた経験と技術があります。さらに新たな出汁の技術革新に取り組み、開発型企業として出汁のリーディングカンパニーを目指します。

ニューヨークやパリの街角で、ビジネスパーソンが“Makurazaki”“Katsuobushi”そして“Dashi”という言葉を交えながら楽しくランチをしている、そんな近未来像を描いています。